イベントの主旨

ー主催ー
優楽（田代優希）+GENUINE MUSIC（高塚勇輝）

イベントの趣旨

音楽を止める

『マイティアール大阪ライラ!!』の開催にあたり多くの方の御力をお借りし、今まさに実現のイメージが湧いてきております。この場を、お借りしてお礼申し上げます。私が神戸より島に帰って、もう7年が過ぎました。本業の仕事に明け暮れ、音楽はもう、振り絞って誰かに伝えようという為に、やるものでは無くなってしまい、ステージに出る気もなく頭で考えるだけのものとして何年も過ごしてまいりました。そんな時にいつも情熱を運んできてくれる関西にいた頃の知人や、古仁屋出身の若者たちが、店を訪れてくれました。その一人がMyTRの里恵でして、彼女の情熱にいつも巻き込まれました。そしてMyTRと、そのサポートメンバーと素晴らしい仲間に出会う事ができました。一般の人達には計り知れない夢や情熱と苦労を語らずとも分かち合える最高なメンバーでうらやましい限りです。この自分を魅了してやまないMyTRの魅力を、もっと多くの人に伝えたい。そんな風に思います。そして地元でも周りに本気でバンドをやりたい後輩も増えてきて二年前『GENUINE MUSIC』というサークルを設立しました。

みんなで集まれば音楽話とバカ話で朝までも過ごせるメンバーです。徒党を組んで誰かの足を引っ張ろうというメンバーではなく真剣なスタンスで音楽に向かおうというメンバーです。お金の発生しない音響の仕事でも真剣にやります。それは、アーティストのため、オーディエンスのためはもとより自分たちのためにやろうと決めました。そんな答えが出た時にアーティストの道具を運んだりスタンド代わりに楽器を持ったり黒子のような仕事も徹底してやります。自分たちメインで立ち上げたイベントで段取りミスで自分たちが演奏できないというハプニングも2年連続ありました。

もしお金が貰える仕事をした場合も全て機材に設備投資します。今年あたりから、ようやく機材が揃いはじめ小規模ライブができる程になってまいりました。音響現場の仕込み～バラしも、どちらの業者様にも負けないほど、みんな早くなりました。やりたいけど、どうしたらいいのかわからない、なにがわからないのかもわからないという後輩達のために『大丈夫！できる！』という言葉しか出ず、自分の事では誰にも頭を下げられない人間が簡単に、人に頭を下げることができるようになりました。奄美ではライブハウスであまり、奄美の事をうたっているシンガーやバンドは少なく、今、シマ唄や、その手のアレンジなども低迷の時期に入っているのかなと正直思います。神戸で活動している時に『島は素晴らしい！島に帰りたい！島の食べ物はうまい！』と言っていると、大事な友達に「俺らは、こんな汚い海と淀んだ川がある街で生まれ育ったけど、俺はそんな景色も好きやし、やっすい食べ物や、お好み焼きもスキやねん！」と言われた事がありました。考えさせられました。最近は東京に年に何度か行くんですが、『もう、このまま帰らなくてもいいな…』と思えるほど都会が好きで、曲を作ろうと思い立った時に初めに出てくるのは海や山ではなくネオンや大ガード、湾岸線の景色、ワイン色の電車、雑踏の景色です。昔とまったく逆になってしまいました。色々な人生がクロスオーバーし色々な唄が生まれ、どんどん変化するのも音楽なんだと思います。
そんな中でも内地で暮らす人々には故郷は神様よりも大事で故郷がパワーをくれるという経験を僕は昔、たくさんしたから。『そして語ろう次の時代へ僕の生きる意味を確かめるため…」というフレーズの歌があります。それも今、奄美を代表するバンドとなりつつあるMyTRの使命感ではないかと思います。GENUINE MUSICとは正真正銘の音楽という意味、音楽に魂を揺さぶられるような事、精神面を含めた音楽によるメッセージ。良い音、良いグルーヴ、良いバランスを大事にしたい。次の時代へ正真正銘の音楽を伝えたい。今回、『MyTRの大阪ライラ!!』は関西で暮らすたくさんの奄美の人々に『MyTRの大阪ライラ!!』が、そのみんなの心に何かを刻んで欲しいと思っています。シマ唄は外せなく、若い唄者が伝えてくれます。他、豪華ゲスト陣が、それぞれの想いを歌います。ゲスト陣バックバンドも大阪トップミュージシャンの顔ぶれです。色々な演出も仕込んであります。MyTRの情熱が!!GENUINE MUSICの創造する音楽の世界が少しでも多くの大阪のみなさん、大阪で暮らす奄美のみなさんに届けられる事を祈ります。
2014年2月24日(月)は梅田AKASOへ
「情熱」って何回言ったかなぁ…。

GENUINE MUSIC 高塚勇輝